直江津は新潟県直江津ではない
物語の舞台として主人公達の活躍を支える直江津。
そこは架空の日本のいち地方であり、現実の新潟県上越市直江津ではない。
しかし、少なくとも映像化作品で見る限り、シャフトのスタッフさん達は現実の直江津をぼんやり意識したふしがあると思われる。
作中、特に北白蛇神社のシーン周辺では「高所からの眺望」を多く発見出来る。物語シリーズの中に描かれる直江津は、時にアーバンな雰囲気をこれでもかと出しつつ、一方で山の近くを映す際はうっそうとした手のついていない緑を田舎アピールのように表現する。
北白蛇神社の大鳥居からは、直江津が面する海が見える。海岸はリアス式などではなくうっすらカーブを描く様子で、また俯瞰で引いていくような絵では都市圏の真ん中を縦断するような立派な河川が流れ込んでいるのが確認できる。
それらのシーンを頭に浮かべつつ現実の新潟県直江津市をGoogleマップの航空写真で3Dでぐりぐりと拝見すると、それなりに山の方からの景観は似通っているように思われる。暦のように自転車で行き来する事も一応可能な距離だ。
もちろん高いビルディングが海辺まで乱立する事はないし、人家や会社の建物にしても数は全く違うが、山から街を通って海までの地形が良く似ている。関川という一級河川も縦断するように存在する。
元旦以降に今時しっかり雪が降り積もるのも北の方・日本海側というイメージを後押しする。
なんとなく興味が出た方は「拡大地図を表示」をクリックし、Googleマップ内でctrlと左クリック、マウスホイールで構図を確認してみるといいかもしれない。神原の家は山の方にあるのかな・・・とか十数年前に北白蛇神社前の車道を歩いていた三人娘は何をやってたんだ・・・?などと思いを馳せてみるのも一興かもしれない。