karamoriと<物語>シリーズ映像作品

物語シリーズ映像化作品について、ただなんとなく。ツイッター感覚の雑多な感想です。「だから、で?そんな事知ってるけど・・・」という内容でも平気で書きます。

書きたいお題一覧メモ

  • 物語シリーズの美術背景(建築物)
  • 話としてどのシーズンのどこがお気に入りか
  • キャラクターへのシンパシー
  • 心動いた回とその様子
  • 聖地(分からない所が沢山あるであろう点/判明している場所について)
  • 何故初見の偽物語以降は一度切ったのか
  • 個人的名言等書き起こし
  • 未映像化原作既刊について
  • 音楽OSTBGM等について
  • 好きなOPまたはEDについて
  • 身体のアピールや性的表現についてのフォロー
  • 各話を再訪しての振り返り記事
  • 矛盾(数日の外出、服の破れ、自転車の破損等、つきひフェニックスと両親の職業)
  • 映像化版阿良々木家の間取りやサイズ、モデルと思われる芦屋豪邸
  • 車、ダットサントヨペット、フェアレディ、クラウン
  • 時に慣れているはずでもキツイ所(イタい所)
  • 初代以降でなりを潜めた?「薄暗さ」「実写」
  • 冷静になって気付くキャラクター達の環境・資質と凡人な視聴者の残酷なまでの差
  • たった半年~一年という異様さ
  • こよみデッドの最後の海側からの直江津俯瞰図
  • 綱手家付近?只見幹線352乙

終物語セカンドシーズン 2話デートシーンでの科学館は日本科学未来館ではない

 はじめに、語弊のある書き方をしてしまった事を謝罪する。

 日本科学未来館は間違いなく劇中に登場している。しかし、「科学館巡り」シーンにおけるカットのほとんどは多摩六都科学館がモデルである。

 私は、このデート回が大好きである。終物語では、化物語やそれ以降に特徴づけられる独特のピアノ・サウンドトラックがなりを潜め、少し別のアプローチでありながら実に作品に寄り添った素晴らしい演出効果のサウンドトラックが生み出されているように思う。自己愛と題されたその曲は、まさに近い未来を感じさせるような、これまで役にまい進してきたキャラクタが急に胸襟を開いて三次元の我々を出迎えるような暖かさをはらんだ、えもいわれぬ感動の名曲であろう。

 科学館や博物館、プラネタリウムの持つ独特の空気、雰囲気、匂い、採光が強烈にマッチする人間は少なくないはずだ。このデート回の雰囲気にどっぷりの私は、作中の科学館を訪れたくてウズウズしていた。しかし、聖地サイトを巡っても、科学未来館の地球ディスプレイ「ジオ・コスモス」しか取り上げられていない。

どう考えても、あの描写は現実を参考にしているとしか思えなかった。しかし、日本科学未来館に劇中のような展示は無い。そこで目を付けたのが、館内マップの形のカットと、その直後の「挑戦の部屋」という展示案内標示らしきカットだ。○○の部屋というコーナーが複数ある事は想像に難くないが、そもそのような名前の展示をしている科学館は珍しいのでは?と考えたのだ。また、2F-1F-B1という階構成も気になった。

 はたして、google検索は一度のトライで終了した。「科学館 挑戦の部屋」、愚直である。そこに出て来た多摩六都科学館の館内マップを少しボリュームダウンしたのがまさしく劇中のカットであった。階構造も全く同じ。おまけに戦場ヶ原が上下にアームで揺れている展示も、その後スペースシャトルの先端を見ている展示も、プラネタリウムも全て同じものが存在した。劇中のカップルシート(ベッドタイプ)はコニカミノルタプラネタリウム特別シートがモデルであったようだが、プラネタリウム施設そのものは、この多摩六都科学館がモデルである。みると最も多くの星を投映するプラネタリウムとして世界一に認定された投映機だそうで、するとこれを読んでいる方の中には「有名な科学館なのに、なぜそんなに興奮しているの?」と冷めた目でこちらを見る方がいらっしゃるかもしれないが、私にとっては世紀の大発掘なので、大目に見ていただきたい。

 

 なにはともあれ、以上のように、大好きな作品の大好きなシーンの中に出て来た科学館プラネタリウムという大好きな施設がそっくりそのまま存在することが判明したのである。ボウリングの話が出たカットのトイレ付近?らしき場所も存在するかもしれない。今度時間を作って是非とも訪れるつもりである。楽しみだ......

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例のカット。これが、

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こうなる。感慨深い。

www.tamarokuto.or.jp

 

2023/09/24  追記

 2021年だったかと思うが、筆者は多摩六都科学館を訪れた。前記ボウリングの話云々の場所もそのまま存在するのを確認した。実際にはトイレでなく展示フロア間を繋ぐスロープであったが、天井の高さや採光も同じで、まさしく劇中のカットと同様のものであったことを報告する。

 驚いたのが、プラネタリウムの上映中、スタッフの説明のバックに劇中OSTが使用されていたこと。スタッフの中にファンが存在するのは間違いない。

 多摩六都科学館、なんて素敵な場所なんだ。これをお読みの方々も、作品を改めて視聴した上で、訪れてみてはいかがだろうか。

つばさキャット3話 投稿葉書の住所

夜ごろのラジオ番組6294KHzにて戦国、神原、戦場ヶ原が投書し、読まれる。

以下表面の書き起こし

〒240-4126  直江津市清風27-5

ラヂオ清風『ラヂオ深夜便』係

 

ちなみに三名とも住所郵便番号は同じ。

現実の直江津付近に清風に関するものはほぼ無し。

郵便番号も同上だが、いちおう240は神奈川県 横浜市保土ケ谷区である。

直江津は新潟県直江津ではない

物語の舞台として主人公達の活躍を支える直江津

そこは架空の日本のいち地方であり、現実の新潟県上越市直江津ではない。

 

しかし、少なくとも映像化作品で見る限り、シャフトのスタッフさん達は現実の直江津をぼんやり意識したふしがあると思われる。

作中、特に北白蛇神社のシーン周辺では「高所からの眺望」を多く発見出来る。物語シリーズの中に描かれる直江津は、時にアーバンな雰囲気をこれでもかと出しつつ、一方で山の近くを映す際はうっそうとした手のついていない緑を田舎アピールのように表現する。

北白蛇神社の大鳥居からは、直江津が面する海が見える。海岸はリアス式などではなくうっすらカーブを描く様子で、また俯瞰で引いていくような絵では都市圏の真ん中を縦断するような立派な河川が流れ込んでいるのが確認できる。

それらのシーンを頭に浮かべつつ現実の新潟県直江津市Googleマップの航空写真で3Dでぐりぐりと拝見すると、それなりに山の方からの景観は似通っているように思われる。暦のように自転車で行き来する事も一応可能な距離だ。

もちろん高いビルディングが海辺まで乱立する事はないし、人家や会社の建物にしても数は全く違うが、山から街を通って海までの地形が良く似ている。関川という一級河川も縦断するように存在する。

元旦以降に今時しっかり雪が降り積もるのも北の方・日本海側というイメージを後押しする。

なんとなく興味が出た方は「拡大地図を表示」をクリックし、Googleマップ内でctrlと左クリック、マウスホイールで構図を確認してみるといいかもしれない。神原の家は山の方にあるのかな・・・とか十数年前に北白蛇神社前の車道を歩いていた三人娘は何をやってたんだ・・・?などと思いを馳せてみるのも一興かもしれない。

 

偽物語 つきひフェニックス のプロブレム

「じゃあお前、月火ちゃんの為に死ねるか?」

 

良いシーンだと思う。西尾維新の描くキャラクター達の異常性を描きつつ、それでよし、よく言ったと熱い気持ちがこみ上げるシーンだ。

 

しかし、現実問題としてもし仮に警察官夫婦の居宅があのように(仮にアニメ版が演出としての強調・誇張を含むものだとしても、「多分、ダンプカーにでも当て逃げされたんじゃないかな」という暦のセリフからしても玄関と外扉は破壊されているのではないのか)壊された場合、両親はそれを上司に報告したり通報したりしなくてはならない。

警察官の住居が何者かによって破壊された場合、警察側はテロ事案をひとつの前提として動くし、次々と警察車両が集まって執念深く現場検証・捜査が行われる。故意に警察官を狙ったかは定かではないが、これに端を発した国家への重大犯罪を想定する以上、公安警察も当然動員され、省庁である警察庁も認知するようなとんでもない事件になる可能性が高いのではないのか。

もちろんタイヤ痕などないし、車輛の塗装や破損片、爆発物などの化学的・科学的証拠の類は現場に一切残されていないので、重要指定の未解決事件として直江津県警内部で長きにわたって語り草となるのだろう。見つからない犯人の為に投入される捜査人員と時間と税金とを思うと、ただひとり犯人を知っていながら秘匿する暦の「自己批判精神」はいかほどかと邪推せざるを得ないが、作者の作風を考えればその辺は考えるだけ無駄、というか水を差すだけである。

化物語1話、直江津高校大文化祭ポスター

タイトルの通り、劇中では主人公達の通う県立直江津高校の文化祭ポスターが登場する。

もちろん原作でなくシャフトの演出・表現なのだろうが、文字に起こしてみよう。

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直江津高等学校大文化祭

SINCE1868

物巷に満ち溢れ、やれ文化の祭りだいや文の化祭りだのと百家争鳴の相を見せておりますが、殊これぞ文化祭と太鼓判をつくならば、直江津高校大文化祭において他無しと申せましょう。

歴史を紐解けば明治元年、西洋暦にして1868年に開校せし直江津高校は、開校当初より新進の気風に溢れ、教員は皆、日本国の明日を担う若者を育成せんとの使命に燃え、学び舎に集いし学徒は皆一様に向上の意欲に眼光爛々、学業を修め、心身鍛錬をして、明日の今日より良きものとする礎石足らんと、日々切磋琢磨を重ねておりました。開校当時の教員学徒一丸となった自立と革新は、そのまヽ直江津高校の校風と相成りまして、その発露結実として生徒会の指導の下に、全校を挙げて開催せし、この直江津高校大文化祭は、生徒の乱痴気騒ぎを称してぶんかさいと呼ぶ物や、看守の如き教諭様の御指導の下、一糸乱れぬ統制と与えられたお題目の発表するぶんかさいとか称するますげーむとは、訳が違います。

 

例えますならば、学術の先端を窮(きわ)めたる大学であり、芸術の精髄のみをを(←誤植)蒐集した美術館であり、天上の音楽を奏でる音楽堂であり、若人が友情と愛とで熱中し、活気溢れる祭典でもあり、それらすべての神髄醍醐味を、一時に、かつ充分に堪能満喫出来得るのが、この世にただひとつ、直江津高校大文化祭○○○以下不明

 

渡り廊下より眺める中庭

掃き清められ、塵ひとつ無い通路

活気溢るる学内

裏口

 

 

謎めいた歯車

徘徊する妖怪

出入り口

出入り口

お化け屋敷に集う人々

 

我に直江津高校大文化祭を、さもなくば死を。 (パトリック・ヘンリー)

平和を欲するなら、直江津高校大文化祭を、理解せよ。 (リデル・ハート

じゃ、また。いずれ直江津高校大文化祭で会えるんだから。 (マーク・トエイン)

直江津高校大文化祭は、希望の別名にほかならない。 (チャールズ・ヘーア)

翼よ、あれが直江津高校大文化祭だ。 (リンドバーグ

天才とは、99%の汗と、1%の直江津高校大文化祭だ。 (エジソン

人間至る所、直江津高校大文化祭あり。 (月性)

全てが失われたとしても、まだ直江津高校大文化祭が残っている。 (ボヴィー)

人生には、どうしても必要なことが三つある。それは夢と、浪漫と、直○○○以下不明

 

掲示される裏献立

洒脱な店内

茶店にて珈琲を嗜む人々

 

責任編集=●×○○○×●○○×

 

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暦物語羽川翼が「だけどね、直江津高校ってまだ歴史が深いとは言えないから、そういう怪談みたいなのは全然形成されてなくって」と話していたし、他にもどこかで同じようなセリフがあった気がしたが、そのあたりにはあまり考慮せずにポスターひとつを作品として美術を担当されたどなたかが文章を考えた際に、やはり文明開化やらラヂオ、テレビジョンのキャスターの独特の話し方をイメージしただろうし、その際の演出としての昔の言い回しや旧漢字との兼ね合いでガッコウの歴史を拡大したのであろう。カッコがつくしね。一貫性も出るし

民倉荘の住所

なんの気なしに化物語を見直してたんですが、6話するがモンキー16分14秒付近のアップで民倉荘の住所がよく見えますね。

星ノ宮貳-肆-壹佰壹(星の宮2-4-101)とあります。

安直にグーグルマップで検索すると、埼玉県所沢市星の宮2-4という西武池袋線西所沢駅付近線路沿いの一区画が。

単に初デートの伏線、演出だとは思いますが・・・